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シュガーレスな子供たち

Posted by ituki0307 on 17.02.23 21:55
上演校:仙台市立仙台商業高校
人数:6人(男子0~2、女子4~6人)
   台本上では女子6人で書かれています

登場人物
ペコ
サイカ
オペラ
プラリネ
シュガー
ロゼット

ピアノメドレーが流れている、程なくして開演アナウンス
BGMが流れ出す

オペラ:「あらプラリネこんな所にいたのね!」
プラリネ:「オペラ」
オペラ:「何してるのー?」
プラリネ:「別に何にも」
オペラ:「何にもなくないでしょ?何にもないならこんな時間に、こんなとこになんか来ないでしょー?ねぇ!何してたの?」
プラリネ:「何もしてないって、ただ、これから何かが起こるから、僕はそれを見に来ただけ」
オペラ:「へぇ~!プラリネが関心を持つってことはその何かって、とっても面白いことなんでしょうね!あ!もしかして…」
プラリネ:「そう、もしかして」
オペラ:「すご~い!どんな子?どんな子!?」
プラリネ:「それは来てからのお楽しみだよ」
オペラ:「プラリネが気に入るってことは、その人とっっっても素敵な人なんでしょうね!期待してるわ、(SE:信号とおりゃんせ)…うわぁ~!」
プラリネ:「…もうすぐ昼と夜が混ざって、人と、人ならざる者が交差し始める」
オペラ:「今日の夕焼けはとても綺麗ねぇ」
プラリネ:「午後18時26分17秒、キミがどんなに泣いたって世界はちっとも変わろうとはしなかった」
オペラ:「このままこの綺麗な空がおっこちてきて、世界がぜ~んぶ無くなっちゃえばいいのに!」
プラリネ:「でも、キミは分かっていた」
オペラ:「この世の不条理さを」
プラリネ:「知っていた!」
オペラ:「この世はどうにもならないことで満ち溢れていること」
プラリネ:「でも、キミはどうしても受け入れられなかった!」
オペラ:「変わってくれない世界を、いいえ!世界を変えられない自分を!」
プラリネ:「これは、神様に拒まれた、僕たちの」
オペラ:「私達の」
プラリネ:「物語」

BGM

プラリネが横通路のドアを開けるそこからペコとサイカ、黒子を纏ったロゼットとシュガーがでてくる
集団でペコをいじめている

プラリネ:「お、来た来た…」
サイカ:「ペコ、今日は何して遊ぶ?」
ペコ:「嫌だ!!嫌だ嫌だ嫌だあああああ!!」
オペラ:「あの子…フフッ、そうだったのね」
プラリネ:「どうした?」
オペラ:「なんでもないわ」
サイカ:「つれないなぁ、ペコぉ、1週間も学校来ないで何してたの?私達、ペコがいない間すっっっごく退屈だったんだよ?」
皆:「(顔を合わせて)ネェー?」
ペコ:「何で…サイカちゃん…、何で私をいじめるの…!?」
オペラ:「あの子いじめられているの?」
プラリネ:「そうらしい、初め見たときは仲良よさそうだったんだけどな、何があったんだか」
サイカ:「フフフ、いじめるなんて、そんな人聞きの悪い言い方しないでよ、私達はただ遊んでふざけてるだけなんだからさ、あ!そうだ!」
オペラ:「なになに!?」
サイカ:「私今日食欲無くってさ、お弁当残しちゃったんだ、食べる?」
ペコ:「い…いらない!」
サイカ:「遠慮しなくていいんだよ!あ、でもご飯しかないやぁ、おかず有ったほうがいいよねぇ?」
いじめっこ1:「あ~!こんなとこにイナゴ見っけ!ふりかけにしてあげるよ!うっわきったな~い!(ペコで手をふく)」
いじめっこ2:「わ!ミミズ見っけ~!ほらあげるよ!」
サイカ:「よかったねペコ、ほら早く食べて!」
ペコ:「嫌だ!そんなの食べたくない!」
サイカ:「そんなこと言わないでよ、折角おかずも取ってきたんだからさぁ、ちゃんと食べなきゃだめだよ、ほら!(無理やり食べさせようとする)」
ペコ:「いやあああああ!!やだやだやめてえええええ!!」
いじめっ子1:「キャハハハ!!」
いじめっ子2:「ほらちゃんと食べろよきったねぇな!」(暴力)
ペコ:「…(食べる)ウッ…うっ…(嗚咽)グスグス…うっうっ…」
いじめっ子2:「こいつ泣きながら食ってるー!」
皆:「ギャハハハハハハハハハ!!!!」
サイカ:「そんなに美味しいの?ねぇ…」
ペコ:「もうやめてよ…」
サイカ:「は…」
ペコ:「私、何か悪いことしたかなぁ…、私サイカちゃんのこと友達だと思ってたんだよ…?それなのにさぁ…、ひどいよね…、私!何回も謝ったよね!!欲しいもの何でもあげたよね!!お金も沢山あげたよね!!なのに…何で、どうして許してくれないの!!?!(掴みかかる)」
サイカ:「(振り払う)…きもいんだよ」
ペコ:「…!」
サイカ:「あぁ、アレしよーよ、久しぶりにさぁ」
いじめっこ1:「アレってなに?」
オペラ:「何するつもりなの?」
サイカ:「決まってるじゃん!」
サイカ・プラ:「撮影会よ(だ)」

サイカはスマホでビデオを撮り始める

ペコ:「(無言で逃げようとする)」
いじめっこ2:「オイ、何逃げようとしてんだよ!アハハハハハハ!!」
ペコ:「離してええええ!!」
サイカ:「別に教室のど真ん中でやってるわけじゃないんだからさぁ、ね?」
ペコ:「いやぁああああああ!!(いじめっ子2の手をはたいてしまう)」
いじめっこ2:「チッ…、いってえな!早く脱げよ!!!(暴力)」
ペコ:「グスグス…」
サイカ:「このまま私達に痛い目に遭わされるか、脱ぐだけですませるか、どっちがいいの?」
ペコ:「ウッウッ…」
いじめっこ1:「どっちがいいって聞いてんだろ!(髪をわしづかむ)」
ペコ:「痛い!やめてえええええ!」
ペコ以外の皆:「ギャハハハハハハハ!!!」
オペラ:「すごい!すごいわ!なんて素敵な子どもたちなの!!」
プラリネ:「やっぱり僕の目に狂いは無かった!ペコちゃん!キミは逸材だ!キミの溢れ出る絶望と闇と、そして一握の殺意は世界を変える!」
いじめっこ1:「ほら!早く脱ぎなさいよ!」
サイカ:「もったいぶってないで早くして」
いじめっこ2:「ほら、ぬーげ!ぬーげ!」
ペコ以外の皆:「(脱げコール)」

ペコ、脱ぎ始める、脱ぎ終える

サイカ:「よくできました!あんたたち、カメラ出して」

矢じりながらパシャパシャ写真を撮る

プラリネ:「電子機器の中の世界では誰もが本性を曝け出す悪意に満ちた場所だ、しかもその世界を生きる者たちは大半が透明人間、何時何処で自分が刃を向けられているか分からない、生きた心地もしないだろうな」
サイカ:「ちょっと…、ダメですよオネェさん前隠しちゃあ…」
ペコ:「えっ…!」
いじめっこ1・2:「そーだそーだ!」
サイカ:「手どけて」
ペコ:「(首を振る)…ごめんなさい許してください」
サイカ:「腕掴んで」
ペコ:「グスグス」
サイカ:「ちょっとあんまり泣かないでよ、顔グチャグチャでブサイクだよ?誰か顔拭いてあげて、そう、じゃあにっこり笑ってピースしてね、はい、チーズ!…キャハハハ!傑作だよペコ!またファンが増えちゃうね!」
ペコ以外の皆:「ギャハハハハハハハ!!!」

いじめっこ2人がハケる、ペコが一人で笑ってる

サイカ:「アハハハハハ!」
ペコ:「ねぇ…やっぱりどうしても分からないの、私サイカちゃんに何かしたかなぁ、何か許されないことしたかなぁ!?」
サイカ:「…そういえば、何でペコをいじめてるんだっけ…」
ペコ:「…」
サイカ:「忘れちゃった!キャハハ!また遊ぼうね!フフフ、アハハハハ、ギャハハハハ!!」

ペコ立ち上がって汚れを払う、オペラが近づこうとする

オペラ:「ワァ!」
プラリネ:「おいオペラ!」
ペコ:「わぁああ!!…だ、誰ですかあなた!?」
オペラ:「私オペラっていうの!よろしく!」
ペコ:「え…?オペラ?」
プラリネ:「うわぁ~!ゴメンゴメン!僕達決して怪しいものじゃないから!」
オペラ:「ウンウン!」
ペコ:「だ、誰ですか…」
プラリネ:「あぁ、名乗るのが遅れちゃったね、僕の名前はプラリネ!よろしく!」
ペコ:「そ、そうじゃなくて…!」
プラリネ:「ん?」
ペコ:「貴方達は一体、何者なの…?」
プラリネ:「僕たちはこの世界を正すために生まれた、バケモノだよ」
ペコ:「バケモノ…?」
オペラ:「そう!私達は一度生まれて死んじゃって!また人の形になって生まれ変わったバケモノなの!私達、貴方の心の奥底に有るどす黒いものに惹かれて今日ここに来たの!ペコちゃん!一緒に世界を、滅茶苦茶にしましょう!」
ペコ:「…意味わかんないです」
プラリネ:「ちょ、ちょっと待って!ペコちゃん、だっけ?キミ、いじめられてるとき、何考えてた?」
ペコ:「…見てたんですか」
プラリネ:「うん、ずっと見てた」
ペコ:「…別に何にも、早く終わればいいなって、ただそれだけです…」
オペラ:「(食う)それだけじゃないでしょ~?…あんな子達死んじゃえばいいのに、って思ったでしょ?気付いてくれない周りの人たちも死んじゃえばいい、って思ったでしょ?」
ペコ:「そんなこと…」
プラリネ:「もういっそ自分が死んでしまえたら、って思ったんじゃないのか?」
ペコ:「…」
オペラ:「図星?フフッ」
プラリネ:「本当に、ずっと見ていた、大好きだった親友に裏切られ、毎日いじめられる日々、自分自身を傷つけ、痛みを血液と一緒に流してしまおうとした、誰も味方なんていなかった、今にも壊れてしまいそうなキミを教師も誰もが見て見ぬフリをした」
オペラ:「それでもなお、貴方はたった一人で、孤独に、全ての真実を、その身に受けたありとあらゆる理不尽を抱えて死んでしまおうとしている、とても勿体ないことだわ!」
ペコ:「…何が言いたいの」
プラリネ:「憎いと思ったやつらをその手でぶち殺すんだ」
ペコ:「そんなのできない!」
オペラ:「何で?」
ペコ:「だって…、…だって!!」
プラリネ:「因果応報という言葉があるように、悪いことをした奴にはそれなりの報いが降りかかるべきだ、そうだろ?事件になるのが怖いなら死体は僕が隠してあげる、それが僕らの仕事」
ペコ:「…」
プラリネ:「キミが願ったんだ、僕達はキミが願ったからここにいる、できないと言いつつも、そうなることを望んでいる」
ペコ:「…」
プラリネ:「いずれ、僕達の存在が必要になる時が必ず来る、大丈夫だ、僕達はいつだってキミの傍に…、あっ」

ペコ逃げる

オペラ:「ばいば~い!」
プラリネ:「はぁ…もっと素直になればいいのに」
オペラ:「バケモノになった今でこそ躊躇なく人を殺せるようになったけど、初めは受け入れ難いものよ、あとあまりにも突然だったしねぇ!」
プラリネ:「そうかなぁ、僕は割とすぐに受け入れたけど…」
オペラ:「個人差よ、個人差!だって私もプラリネに助けてもらった時ビックリしたもの!」
プラリネ:「…」
オペラ:「殺意も苦しみも秘すれば花なり、よ、やられたらやり返す!10倍返しだ!じゃなくて、いつか風化するその時を、喪に服してず~っと耐える、因果応報という言葉に縋って…ね」
プラリネ:「…因果応報、ね…、神様は、そんなに器用じゃないよ」
オペラ:「そうよねー!!私も今同じこと言おうとしてたわ!」
プラリネ:「憎い相手を殺して、何が悪いっていうんだ、僕達が受けた傷を神様はあいつらに配ろうとはしない、だから僕達はこんな姿になった、これは世直しだ、因果応報だ、僕達が、世界を変えるんだ」
オペラ:「…暗くなってきたわね、…もうすぐ、(ロゼットが声を重ねる)夕闇が溶けて夜になっちゃうなぁ、夜は嫌い、夜は孤独の象徴だ、コーヒーを零したような真っ黒な空に、輝く星もまた孤独だ、夜は嫌いだ、夜はアイツがやってくる、夜はあの子を狂わせる、夜は全てを狂わせる、月や星たちはみな見て見ぬふりをする、…大嫌いだ、全部、朝も昼も夜も」

BGM(オルゴール調&雨)セリフをしゃべってる間にサイカが登場、シュガーが眠らせる

サイカ:「…(あくび)…あれ?何で私こんな所で…」
シュガー:「おはよう」
ロゼット:「よ」
サイカ:「(ビクッ)…なんだ、シュガーとロゼットか」
シュガー:「こんな所で寝たら風邪ひいちゃうよ?起きて」
サイカ:「うん」
ロゼット:「ったく、こんな所で寝るとか行儀悪いってレベルじゃねえぞ」
サイカ:「うっさいな!疲れてんのよ!」
ロゼット:「そうカリカリすんなよ!怒った顔がスゲーブス」
サイカ:「うっさい!」
シュガー:「落ち着いて、二人とも!あ、サイカちゃん、ご飯、冷蔵庫の中に入ってるからね、今日はサバの味噌煮と味噌汁とひじきだよ!」
サイカ:「ごめんね、いっつも任しちゃって」
シュガー:「ううん、いいの、何でも頼ってね」
ロゼット:「あーあ、喉乾いたなぁー、オレ炭酸が飲みたいなぁー!」
サイカ:「そんなのうちにありません、水でも飲んでろ」
ロゼット:「…ほんっとにかわいげのねーやつだな」
シュガー:「貴方もね」
サイカ:「…ロゼットとシュガーはいつの間にか私の近くにいた、そうだ、ちょうどこんな雨の日だった」
母親:「は~、疲れた」
サイカ:「…おかえり、お母さん」
母親:「ただいま、サイカちゃん、いやぁ~今日も疲れた疲れた」
サイカ:「今日お店忙しかったの?」
母親:「あ~…、うん、まぁね」
サイカ:「そっか」
母親:「…ねぇ」
サイカ:「何?」
母親:「1万貸してくんない?」
サイカ:「…また?」
母親:「お願い!パチンコで倍にして返すから!」
サイカ:「私だって、もうお金無いんだよ…!バイトだって、もう掛け持ちできないし…!」
母親:「なら、身体売って稼げばいいじゃない」
サイカ:「え…」
母親:「全うに稼ぐよりそっちのほうが稼げるわよ、私が紹介してあげようか?」
サイカ:「…いいよ、バイトで頑張って稼ぐから」
母親:「サイカちゃん、若さは永遠じゃないのよ?売れるものは今のうちに売り出していかなきゃ!ほら求人もここにあるし!」
サイカ:「…そんなのいやだよ」
母親:「…あっそ、じゃ私ゴロウさんのとこ行ってくるから、あとよろしく」
サイカ:「あ、うん…、いってらっしゃ…」

バタン

サイカ:「…」
ロゼット:「相変わらずひっでぇ母ちゃんだな」
シュガー:「…貴方がサイカちゃんね」
サイカ:「…貴方は?」
ロゼット:「オレはロゼット」
サイカ:「ロゼット?」
シュガー:「私はシュガーよ」
サイカ:「…シュガー」
ロゼット・シュガー:「これからよろしくな(ね)」
サイカ:「なぜか、恐怖も何も感じなかった、寧ろ心地よく感じた、ロゼットとシュガーが来てから心が軽くなった気がする、それと同時に、何か大事なものを忘れてしまったような気がする、でもいいの、今まで、誰にも頼れなかった私に、仮初だけど、お兄ちゃんとお姉ちゃんができた」
ロゼット:「何変な顔してんだよ、増してブスだぞお前!」
サイカ:「…口は悪いけどね」

プルルルル

サイカ:「はい、カキサキです、はい…、娘です…、はい、今どこかへ出かけてて…、はい、何処かはちょっと…、はい…、はい分かってます…、2万3千ですよね…、はい…、はい、ご迷惑をおかけして本当にすみません、はい、では…」
ロゼット:「辛いか?」
サイカ:「…全然!」
シュガー:「苦しい?」
サイカ:「全然、苦しくなんかない」
ロゼット・シュガー:「それはなぜ?」
サイカ:「だって!」
妹と書かれた黒子を被ったオペラ:「お姉ちゃんおかえり!」
サイカ:「ただいま、こんな時間まで起きてたの?」
オペラ(妹):「うん!お姉ちゃん、静かにするって約束するから遊んで!」
サイカ:「一回だけだからね、ほら指切り、じゃあ何して遊びたい?」
オペラ(妹):「かくれんぼ!」
サイカ:「いいよ、じゃあお姉ちゃんが先に鬼やるね」
オペラ(妹):「うん!」
サイカ:「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅーう、じゅ
う、もういーかい?」
オペラ:「もーいいよ!」

SE、サイカストップモーション

オペラ:「フフフッ、お久しぶり!サイカちゃん!」
ロゼット・シュガー:「オペラ」
オペラ:「あら、二人とも久しぶりね!こんなところで、一体何をしているの」
ロゼット:「(無視)」
オペラ:「フフフッ、まさか、貴方達もこの子狙ってたとは思わなかったわ!それにしてもこの空間は何?温かくて優しくてゲロが出ちゃいそうだわ!最近見ないと思ったら、ずっとここに隠してたのね!ねぇねぇ!どうしてこんな事をしているの?」
ロゼット:「どうでもいいだろ、さっさと帰れ」
オペラ:「相変わらず口が悪いわねロゼット、まぁいいや、とりあえず!大人しくサイカちゃんを渡しなさい!」
ロゼット:「やだね」
オペラ:「はぁーん!?んじゃあ、ロゼット、シュガー私と組む気はない?数は多いほうが楽でしょう?」
ロゼット:「断る」
オペラ:「…」
ロゼット:「お前と組む気なんてねぇんだよ、さっさと帰れクソアマ!」
オペラ:「シュガー…、貴方はどうなの?」
シュガー:「え…?わ…、私は…(オドオド)」
ロゼット:「シュガーはオレと組んでんだよ!!帰れっつってんだろ!!」
オペラ:「じゃあ、譲る気はない?」
ロゼット:「あるワケねえだろボケ、新しい奴探せ」
オペラ:「嫌よ!私サイカちゃんがいいの!サイカちゃんじゃなきゃ嫌なの!!」
ロゼット:「うぜえうるせえしつけぇんだよ!!早く帰らねえとぶっ殺すぞ!!」
シュガー:「辞めてロゼット!」
オペラ:「あらー!怖い怖い!でもね、私欲しいものは必ず手に入れる主義よ、横取りしても、何をしてでも」
ロゼット:「上等だクソアマ!」
シュガー:「ちょっと落ち着いて…!…オペラ、バケモノ同士の接触は何も生まないわ、手を引いてもらえない?」
オペラ:「やだよ~ん!なにも、殺すわけじゃないわ、屈服させるだけ、別にいいでしょう?勝てばいいだけの話なんだから!」
ロゼット:「…ここで引いたら、サイカはどうなると思う」
シュガー:「…でも」
ロゼット:「なるべく、穏便に済ませる、サイカを頼む」
シュガー:「…分かった」
オペラ:「穏便に何て済ませないから」

オペラVSロゼット、殺陣

↓喋りながら殺陣
オペラ:「貴方達のそのナンセンスな発想、反吐が出るわ、貴方達はバケモノになって幸せになったと感じてないのね、悲しいわ」
ロゼット:「おいオペラ!何でサイカに固執する、コイツに似たようなヤツはこの世界にごまんといるんじゃねえのか!?」
オペラ:「いいえ!この子は類まれなる逸材よ!今時、これだけの闇を抱えた子中々いない!あんたらみたいにヒヨったやつらには分かんないもんなのよ!!」
ロゼット:「ウッ…!」
シュガー:「ロゼット!」
オペラ:「ねぇ、ロゼット、貴方は何がしたいの?」
ロゼット:「何がしたいって…」
オペラ:「サイカちゃんをバケモノにしたくないの?」
ロゼット:「…そうだって言ったらどうすんだよ」
オペラ:「ふ~ん、それがあの子の救いになるとでも思っているの?あの子を取り巻く現状が解決されなければあの子を救うことなんてできないのに」
ロゼット:「…バケモノになっても、あの子は救われない」
オペラ:「ふ~ん、貴方たちのやっていることは只のエゴよ、本当はボロボロの身体を、目隠しして分からないようにしているだけ、目隠しを解いたその先には、死しかないんじゃない?」
ロゼット:「バケモノになって、今まで抱え込んできた闇をぶちまけたところでサイカを待っているのは孤独と後悔だけだ、オレたちは、サイカに人を殺してほしくない、サイカに人間のままでいてほしい!」
オペラ:「フフフッ、アハハハハ!!ギャハハハハハ!!やーめた!今ここでサイカちゃんを横取りするよりも、もーっと楽しいこと思いついちゃった!」
ロゼット:「…」
オペラ:「でもね!イイこと教えてあげる、結局私達は人の形を模してるけど人ではないわ、生きる世界も生きていた世界も何もかもが違う、相容れるわけがないわ、ましてや救うなんて、私達は救われなかったのに!滑稽にもほどがあるわ!ギャハハハハ!!」
ロゼット:「…お前だって、人間のまま救われたかったくせに!」

オペラ、ハケ、サイカストップモーションを解く

サイカ:「よーし、…ここかな~?あ、違った、じゃあ…ここかな!あれ、いないや、う~ん、いつもここに隠れてるんだけどなぁ…、どこだろ~…」
シュガー:「…サイカちゃん」
ロゼット:「チッ、…お前らのせいで台無しだよ」

ロゼットが手をたたくのと同時に暗転(ペコにだけ光が当たってる)、音響CO
ペコが中央でテレビを見ながら支度をしている、途中えずく

「次のニュースです、11月20日の下校中に突然行方不明となった小学2年生のカキサキアヤ
カちゃん、アヤカちゃんはなぜ見つからないのでしょうか、(一つ間)11月20日の下校途中に
突然姿を消した小学2年生カキサキアヤカちゃんの捜索が行われました、近くに山がある
ことから災害派遣を受け30人の自衛隊が加わり70人体制で捜索を行っています、子供
の足で歩けるほとんどの範囲を捜索しましたが…ブツッ」

ペコ:「(袖に向かって)お母さーん?いってくるからねー?…うん、いいよー、16時に迎えに行けばいいのね、うん、分かったー、あ!クロちゃんお出迎えに来てくれたんですか~!(ニャー)あ、違うの?(ニャー)ただお外に出たいだけ?(ニャー)そっかそっか~!じゃあ途中までお姉ちゃんと一緒に行こうね~、じゃあいってきまーす」

ペコ、歩き出す、階段にプラリネが座ってる

ペコ:「(ニャー!!)おっと、クロちゃんここにいるの?ここでひなたぼっこするの?そっかぁ~、よ~しよしよし」
プラリネ:「ばぁ~」
ペコ:「(ビクッ)あの時の…」
プラリネ:「ダメだよ」
ペコ:「え?」
プラリネ:「辛いことは、身近な人に相談しなきゃダメだよ、本当は、学校になんか行きたくないんだよねぇ?あんな惨めな思いするために、わざわざあんな場所行ってらんないよねぇ、本当は逃げたいんだろ?なぜ誰にも言わないんだ」
ペコ:「心配、掛けたくないの、うち、お父さん死んじゃったし、小っちゃい妹いるし、お母さんに負担かけたくないんだ、本当はとっても行きたくないよ、でも…、いいの、私が我慢すればいいだけの話だから、いいの」
プラリネ:「ペコちゃんは優しいね!ぁ、そういうことか、サイカちゃんはその優しさに漬けこんだんだ!」
ペコ:「…分かんないよ」
プラリネ:「物言わぬキミをあの子は利用したんだ、初めから自分自身のストレス発散の為に友達のふりをして近づいた!」
ペコ:「そんなことない…って断言したいけど、そうなのかもしれないね、でもサイカちゃ
んだけが悪いわけじゃないよ、アヤカちゃんがいなくなってから、サイカちゃんおか
しくなっちゃった…、…悪いのはアヤカちゃんを隠したこの世界だよ」
プラリネ:「それさ、心の底からそう思ってるって断言できる?」
ペコ:「…(躊躇しながらも頷く)もう行かなきゃ…、じゃあね…、クロちゃんも、バイバイ」

ペコ、ハケ→逆方向からいじめっ子が登場

プラリネ:「絶望の朝だね、ペコちゃん、ベッドの中で、何度も、この泣きたくなるほど真っ青な空に、インクを垂らして、ずっと夜だけの毎日が訪れればいいと思っていただろう、…あぁ、楽しみだ、楽しみだなぁ…キミが憎い奴をその手でぶっ殺すその時が…」

いじめっ子クロを持ってハケ、暗い照明、ぼんやりとシュガーを照らす

シュガー:「アヤカちゃんが帰ってくる夢を見た、…サイカは泣いていた、泣いて喜んでいた、二人はしばらくの間抱き合ったいた、互いが今自分の近くにいると言う事実を噛みしめていた、…サイカは何度この夢を見たんだろう…」
オペラ:「…そして何度失望の朝を迎えたのかしら、フフッ」
シュガー:「オペラ…!」
オペラ:「シーツの中の世界、微睡のその先、イイ趣味してるじゃない、サイカちゃんを閉じ込めてた場所は彼女の夢の中だったのね」
シュガー:「お願い!!サイカちゃんには手を出さないで!!私なら何されたって構わないから!!」
オペラ:「ねえ!…一つ教えてあげる、夢の中でアヤカちゃんが帰ってきたところで、あの子は救われない、例えそれがこの世界であってもね、…アヤカちゃんが帰ってくることでお母さんが変わるわけでも、借金がなくなるわけでもないのよ、世界が変わるわけでも無いのよ、…分かってる?」
シュガー:「分かってるわ、でもアヤカちゃんがいなくなって、あの子はボロボロになってしまった、自暴自棄になってしまった、壊れてしまいそうになった!…シーツの中だけでも、夢の中だけでも、あの子には幸せであってほしい!」
オペラ:「幸せ?夢の中だけでも?私達バケモノでさえ、生きていける世界はこの現実世界よ、たとえ夢の中にアヤカちゃんがいたとしても、現実にアヤカちゃんはいない」
シュガー:「いないなんて言わないで!!…絶対にいる、この世界にまだアヤカちゃんは存在してる…、いつかひょっこり帰ってくる時が…!!」
オペラ:「来ませーん!!アハハハハハ!!可哀そうなアヤカちゃん…、残念!死んじゃいました!」
シュガー:「…え?」
オペラ:「う~んでも、死んじゃった、っていうより、殺されたって言ったほうが正しいのかしら…」
シュガー:「どういうことなの!?」
オペラ:「可哀そうなアヤカちゃん、フフフ…、今朝山奥のトンネルの近くで死体として発見されたわ」
シュガー:「嘘」
オペラ:「こんな寒い時期に、服はビリビリに引き裂かれていたわ、発見されるまでの間、さぞ寒かったでしょうに」
シュガー:「何で…」
オペラ:「アヤカちゃんの遺体の首にはくっきりと手の跡が残っていた、誰かに乱暴された形跡もあった、とても苦しそうな顔をしていた」
シュガー:「何であの子ばっかり!!こんな目に遭わなきゃいけないの!!!!」
オペラ:「嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だあああ!!!!お姉ちゃん!!お姉ちゃあああああん!!!」
シュガー:「…(泣き出す)」
オペラ:「痛いよお姉ちゃああん!!助けてえええ!!助けてお姉ちゃああん!!!!」
シュガー:「やめて…、やめてやめてやめてええええ!!!いやああああああああああ!!!」
オペラ:「ギャハハハハハ!!!壊れてしまえ…、壊れてしまええええええ!!!」
シュガー:「うわああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

SE(チャイム音)(放課後と分かるガヤガヤ)オペラとシュガーがそのままハケる
ペコといじめっ子×2が出てくる

ペコ:「何、面白いことって…」
いじめっ子1:「あ~、ペコさぁ、お腹減らない?」
ペコ:「(首フリ)全然減ってないよ!」
いじめっ子1:「嘘だ~、だってペコのお弁当、私達がひっくり返しちゃったから、今日一日何も食べてないでしょ!だから、私が今から手作りでご飯作ってあげる!」
ペコ:「…え?」

BGM

いじめっ子1:「抑えて、…ペコ、この猫に見覚え有る?(ニャー!)」
ペコ:「クロちゃん!!何をするの!!やめてえええええええ!!!!」

いじめっ子が黒猫をズタズタにし始める

ペコ:「やだああ!!!!!離してええええ!!クロちゃんを殺さないで!!!!」

プラリネが出てくる

プラリネ:「辛い?」
ペコ:「貴方は…!!」
いじめっ子2:「え?何かこいつ空に話しかけてるけど」
プラリネ:「何で、いじめられているのは私で、あの子たちが憎く思っているのも私なのに、何で」
ペコ:「何で、クロちゃんを殺すの!!!私が嫌いなら!!私を殺しなさいよおおお!!!」
いじめっ子2:「何時にもましてうるせーしむかつくな!」
いじめっ子1:「ほらお前の大好きなクロちゃんだよ~?」
ペコ:「やめてええええええ!!うわああああああああん!!」
プラリネ:「いいよ、ペコちゃん、言葉にならない憎悪と嫌悪感、鳥肌、吐き気までもが僕にビリビリ伝わってくるよ、…ペコちゃん、辛いか?」
ペコ:「…グスグス、辛いよ…、辛いよおお!!」
プラリネ:「そうだね、じゃあさあいつらをどうしてやりたい?」
ペコ:「え…」
プラリネ:「毎日自分をいじめてきたあいつらを」
ペコ:「殺したい…」
プラリネ:「自分をここまで追い詰めたあいつらを」
ペコ:「殺したい…!」
いじめっ子1:「は…?」
プラリネ:「自分より幸せそうな毎日を送るあいつらを」
ペコ:「殺したい!!!」
いじめっ子1:「何言ってんだお前」
プラリネ:「飼い猫をこんな姿にしたアイツらを」
ペコ:「同じ目に遭わせたい!!」
いじめっ子2:「ショックすぎて頭おかしくなっちゃったんですか~?」
プラリネ:「結局弱いものにしか当たれない無力で非力なゴミクズ共を!!」
ペコ:「惨たらしく殺したい!!」
いじめっ子2:「え?」
プラリネ:「あわよくば!」
ペコ:「自ら手を下したい!」
いじめっ子1:「おいペコ…、お前さっきから訳わかんねぇ事ばっか言ってんじゃねえぞ!!」
プラリネ:「これは世直しだ…、僕は、この世界を正すために!キミを天国へと誘った!」
ペコ・プラリネ:「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」

プラリネがいじめっ子2に襲い掛かる

いじめっ子2:「ぎゃあああああああああ!!助けてえええ!!助けてええ!!ぎゃあああああああ…!!」
いじめっ子1:「…マジかよ!」
ペコ:「どこに行くの?」
いじめっ子1:「クソッ!!離せ!!離せっつってんだろ!!ペコのくせに、何なんだよおおおおお!!」

いじめっ子ナイフを振りかざすが、ペコが容易に奪い取る

いじめっ子1:「…は?」
ペコ:「同じ目に遭わせてもいいんだよ?」
いじめっ子1:「え?」
ペコ:「クロちゃんと、同じ目に」
いじめっ子:「い…、…嫌です!!…ごめんなさい!!…許してください!!」
ペコ:「謝って」
いじめっ子1:「え…?」
ペコ:「土下座して、謝って」
いじめっ子1:「今までいじめてて本当にごめんなさい、もう二度としません!!奪ったものも全部返します!!これからはペコの言うこと何でも聞くから!!さ!!ハァ…ハァ…、ね?…お願い、殺さないでえええ!!」
ペコ:「…プッ、フッフフ、ハハハ、アハハハ!!ギャハハハハ!!…死ねクズ」

ペコ、いじめっ子1を殺す

ペコ:「死ね!!死ねぇ!!!私はこんなに痛かったんだ!!!クロちゃんはこんなに痛かったんだ!!!こんなに辛くて苦しかったんだ!!!思い知れ…、思い知れえええええ!!!」
プラリネ:「やっぱりキミは最高だよペコちゃん!余程の怨嗟の感情が無い限り、躊躇なく人は殺せない!」
ペコ:「ハァハァ…、人って、案外簡単に死ぬものなんだぁ…」
プラリネ:「どうだ?憎い相手を殺した感想は?」
ペコ:「不思議、罪悪感が全然無いの、とても気分がいい、毎日辛かったのに、毎日苦しかったのに、あいつらがいなくなるだけで世界はこんなにも変わる物なのね!」
プラリネ:「そうだよ」
ペコ:「毎夜朝が来ないように祈っていた、朝がくることに尋常じゃないくらいの恐怖を抱いていた、でももう…、私の世界に、あいつらはいない!」
プラリネ:「…でもまだ、キミが一番憎んでいるであろう女が、今もこの世界で呼吸を続けている」
ペコ:「…殺す、殺す殺す!!」
プラリネ:「…いいよ、ペコちゃん、僕が許してあげる、怨恨の果てに命を奪ってしまったキミを、世界から隠してあげる」
ペコ:「プラリネ…だっけ?」
プラリネ:「うん、どうしたの?」
ペコ:「私今、とっても幸せ」

暗転、咀嚼音SE、ゴクリSE→明転

サイカ:「ごちそうさまでした」
ロゼット・シュガー・妹(オペラ):「ごちそうさまでした」
サイカ:「美味しかった?」
妹(オペラ):「うん!美味しかった!」
ロゼット:「しょっぱすぎて涙でそうだった」
サイカ:「悪かったわね」

オペラ、食器を片付ける

サイカ:「ロゼットテーブル片付けて」
ロゼット:「無理」
サイカ:「あのさぁ、私ご飯作って、アヤカが食器片付けたんだから、テーブル片付けるのはアンタがやるべきでしょ!」
ロゼット:「無理、眠い」
サイカ:「ぐずぐずしてないでさっさとして!」
ロゼット:「おお~こわ…」
サイカ:「…そういえば、シュガーは何処に行ったの?」
ロゼット:「さぁな、あいつにだってあいつの事情があんだよ」
サイカ:「ふ~ん」
ロゼット:「…あいつ、何処まで探しに行ってんだ」
妹(オペラ):「いつまでこの茶番を続けるつもり?」

SE、サイカストップモーション

ロゼット:「オペラ!どうしてここに…ッ」
シュガー:「…しー…」
ロゼット:「シュガー…?」

シュガーがロゼットを動けない状態にする

ロゼット:「おい、何してんだよシュガー」
シュガー:「…」
ロゼット:「何黙ってんだよ」
オペラ:「ロゼット、始まるよ、目を逸らさず見てて」

サイカストップモーションを解く

妹(オペラ):「フフフッ…だーれだ!」
サイカ:「ハハハ、アヤカ以外誰が…え?」

BGM

オペラ:「残念!オペラちゃんでしたー!」
サイカ:「どういうこと?貴方…誰なの?アヤカは…?」
ロゼット:「おいまさか…」
サイカ:「…!シュガー、帰ってきてたのね…、この人、シュガーが連れてきたの?…ねぇ、何で黙ってるの…、ロゼット!!この人誰なの!?何で追い出そうとしないの!?」
オペラ:「シュガー、貴方今まで何してたの?」
シュガー:「アヤカちゃんを探してた」
サイカ:「…アヤカを?」
ロゼット:「何言ってんだシュガー…、お前!!」
オペラ:「黙って、ねぇ、サイカちゃん…、サイカちゃんがペコちゃんをいじめてる理由はなぁに?」
サイカ:「え…?」
ロゼット:「やめろ…」
サイカ:「…そういえば」
ロゼット:「やめろ!!!」
サイカ:「何でだっけ…」
オペラ:「ただ単に気に食わなかったからかなぁ?」
サイカ:「…違う」
オペラ:「理由なんてなかったかなぁ?」
サイカ:「…違う」
ロゼット:「頼むオペラもう辞めてくれ!」
オペラ:「惨めね、初めからこんな事してなければサイカちゃんも傷つかずに済んだのに」
サイカ:「私、ペコの何が嫌だったんだっけ…?」
オペラ:「サイカちゃん、思い出させてあげる」
ロゼット:「聞くなサイカァ!!」
オペラ:「貴方はペコちゃんが憎かった、疎ましかった、でもそれ以上に羨ましかった」
サイカ:「何を憎いと思った?私はペコの何を羨ましいと思った?」
シュガー:「優しくて残酷なバケモノ達がその何かを隠した」
ロゼット:「!!」
サイカ:「ロゼット…、何を隠しているの…!?」
ロゼット:「ダメだサイカ…、知ったらお前は壊れてしまう…」
サイカ:「どういうこと…?」
オペラ:「ねぇサイカちゃん、貴方には可愛い可愛い妹がいたわね」
サイカ:「ええ、それが何なの…!?」
シュガー:「まだ分からないの?」
サイカ:「…え?」
ロゼット:「やめろ…」
オペラ:「貴方が命に代えてでも守りたかった存在」
ロゼット:「やめろおおおおお!!!」
オペラ:「アヤカちゃんは今、どこにいるの?」

サイカ:「…何を言っているの?…アヤカはさっきまでここにいたじゃない!アヤカは、ここに、あれ…、今は?」

SE

サイカ:「あああああああああああああああ!!!」
ロゼット:「サイカ落ち着け!!」
ペコ:「やっと見つけたぁ!」
オペラ:「ペコちゃん?」
プラリネ:「おや、久しぶりだねロゼット、これは、一体どういう状況なんだ?」
ロゼット:「プラリネ…!」
サイカ:「あれから何日たった…!?まだ見つかってないの…!?何で私は今あの子を探していないの!!」
ペコ:「サイカちゃん!」
サイカ:「…ペコ?…あぁ…」
ロゼット:「ダメだサイカ…、狂気に身を委ねるな…、バケモノになんかなるんじゃねえ!!」
サイカ:「そうだった…全部思い出した…」
ロゼット:「逃げろサイカアアアアアアアアア!!!」

サイカ、逃亡、オペラが追いかける

プラリネ:「待てよロゼット」

ロゼットVSプラリネ&シュガー殺陣、ペコ遅れて追いかける

↓喋りながら殺陣
ロゼット:「通せ!!プラリネ!!」
プラリネ:「僕の聞き間違えかな、バケモノになんかなるなって聞こえたんだけど」
ロゼット:「聞き間違えなんかじゃねえよ…、いいからさっさとここ通せつってんだよデコ助が!!」
ロゼット:「おいシュガー…お前本当にどうしたんだよ!!」
シュガー:「…」
プラリネ:「心ここにあらずといった感じだね、シュガー、久しぶりの再会なのに、残念だよ」
ロゼット:「通せよお前ら…、邪魔なんだよ!!」
プラリネ:「ハハハハ!!どうだいロゼット、キミのエゴで女の子を狂わせた気分は?初めからバケモノになる選択肢を与えていればこんな事にはならなかったのに」
ロゼット:「バケモノになって、何が変わるっていうんだよ!!」
プラリネ:「何が変わるだって?」
ロゼット:「バケモノになって、幸せが得られるとでもいうのか!!」
プラリネ:「…そうだよ、いいか、もし人間のままで生きていたとして僕達は幸せを得られたか?いや、絶対に得られなかったはずだ、それはなぜ?幸せになるためには辛い環境をぶち壊さなくちゃいけない、…お前にできるか?」
ロゼット:「…」
プラリネ:「僕達バケモノは生前それができなくて苦しんできたんだ、バケモノになれば、何だってできる、許される、辛い環境も、その環境を作り上げた奴らも、憎い奴ら、全員殺したって、誰にも文句言われない、言わせない、自分を酷い目に遭わせた奴らが、自分より幸せな人生を送ることができなくしてやるんだ、僕は幸せだ、僕はバケモノになってやっと幸福を感じれたんだ!!!」
ロゼット:「悲しいヤツだな、お前は」
プラリネ:「何言ってんだよ、お前もだろ」
ロゼット:「オレとお前は違う…!オレたちは世界から拒まれて生きてきた、誰よりも辛い日々を送って誰よりも深い傷を負ってきた、なら、その痛みを汲み取って、助けてやるのが筋ってもんだろうが!!!オレたちが!!!そうしてほしかったように!!!おいシュガー聞こえてんだろ!!お前もそう思ってたよなぁあああ!!」
シュガー:「…」
プラリネ:「…甘ったれが!!キミをバケモノに選んだのはとんだ失敗だったよ!!バケモノにも人間にもなりきれない半端者が!!!!バカにしやがってええええ!!!」

ロゼッタVSプラリネ&シュガー、大規模な殺陣

プラリネ:「思い出せ…、これが…、お前をバケモノに変えた痛みだあああああ!!」
ロゼット:「うわあああああああああ!!」

振り払う、そのままハケ、

オペラ:「素晴らしいわ!貴方の身体から滲み出る悲しみ、憎悪、殺意、ずっとず~っとその小さな背中で抱え込んでいたのね!」
サイカ:「そうだった…、私、ペコが羨ましかったんだ、優しいお父さんとお母さんがいて、妹がいて、毎日温かい家族がご飯を用意して自分を待っててくれる、憎かった、そんな環境を当り前だと錯覚してるペコが憎たらしくて仕方なくなった」
オペラ:「どうして私ばっかりこんな酷い目に遭わなければいけないの?ねぇ神様…、どうして…、フフフ…、どうしてぇ!!」
サイカ:「どうしてアヤカは誘拐されたの…、うしてアヤカが選ばれたの…!私こんなに辛いのに…!!ペコの妹が誘拐されればよかったのに!!」
オペラ:「そうよ!これは神様の気まぐれ、アヤカちゃんは神様の理不尽に選ばれた!」
サイカ:「殺したい…」
オペラ:「誰を?」
サイカ:「皆…、アヤカを誘拐したやつも…、私達に見向きもしなかったお母さんも…、平和に酔っているペコも…、私に夢を見させたロゼットも…シュガーも…、死んじゃえばいい…!!全部、全部!!私が生きたこの世界!!何もかもが間違っていた!!」
オペラ:「そうよ!何もかもが間違っていた…!間違いだらけの世界で、貴方だけが正しかった!!あぁ、ペコちゃん!!貴方も!!」

オペラ、ハケ

ペコ:「サイカちゃん!」
サイカ:「ペコ…」
ペコ:「会いに来たよ…、一緒に遊ぼう!」
サイカ:「ペコ…、アンタを殺せば、私幸せになれるかな…、吐きそうになるくらいため込んだ憎しみも不安も悲しみも、全部無くなるかな…、アヤカも見つかるかな…!?」
ペコ:「サイカちゃんは幸せに何てなれないよ、私がそれを許さない、サイカちゃんはね、ここで死ぬ運命なんだよ!」

サイカVSペコ、中規模な殺陣

サイカ:「ここで死ぬ運命?笑えるね、アンタ一度も私に勝てたこと無いのに」
ペコ:「あの頃の私とは違う、私は一度死んで、また生まれた、今度は人間じゃなくてバケモノとして」
サイカ:「アハハハハ!バケモノになったところで何も変わらない!のろまで鈍くさいいじめられっ子のペコには変わりはない!!!」
ペコ:「私は、この手を真っ赤な血に染めた、貴方と私の間に、覚悟の壁が隔たれたことを証明してやる!!」
サイカ:「あああっ!!」
ペコ:「ずっと願っていた、サイカちゃんの顔を見るたびに、その可愛い顔をぐちゃぐちゃにしたいと思っていた、逃がさないよサイカちゃん、例え私が殺されて、サイカちゃんが私にやった仕打ちを忘れたとしても、…私はずっとずっと覚えてる!」
サイカ:「アンタは私の憂さ晴らしに使われていればいい!私にはその権利がある!!だって、私ばかり不幸せ!!私ばかり辛い目に遭う!理不尽だわ!!ペコ…、私と同じ地獄を見てよ!!」

サイカがハケ

ペコ:「アハハハハハ!!バカなこと言わないでよ!地獄に落ちるのはサイカちゃんだけで十分だよ!!」

ペコがハケ
同時にシュガーとロゼットが出てくるシュガーが攻撃を仕掛けたところをロゼットが制止する

シュガー:「クソッ…!離せ…!!離せええええ!!」
ロゼット:「おい…!!いい加減目覚めせよ!!」
シュガー:「離せえええ!!何も間違ってない…!!私は!!何も間違ってなんかない!!」
ロゼット:「…しっかりしろシュガー!!お前此処でこんなんなってる場合じゃねえだろうが!!」
シュガー:「…!」
プラリネ:「よそ見してんじゃねえ!!」
ロゼット:「うああああッ!!」
シュガー:「ロゼット!!」
ロゼット:「ハァ…ハァ…サイカを追いかけろ!!今すぐに!!来いプラリネ!!」

二人ハケ、入れ違いでオペラ登場

オペラ:「そうはさせないわ」
シュガー:「オペラ…!」
オペラ:「もう元に戻っちゃったのね、またすぐに思い出させてあげるから」

殺陣の末に腕を捥ぐ

シュガー:「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
オペラ:「アハハハハハ!!ほら、深呼吸して!リラックスリラックス~!」
シュガー:「うあああああああああああッ!!」
オペラ:「これは罰よ、恩を仇で返した貴方たちへの、ね」
シュガー:「何が恩よ…何が罰よ!」
オペラ:「何か文句でもあるの??」
シュガー:「うっ…」
オペラ:「身も心もずたぼろだった貴方を見つけてあげたのは誰??」
シュガー:「ハァ…ハァ…」
オペラ:「誰も手を差し伸べなかった貴方を助けてあげたのは誰?」
シュガー:「ハァ…ハァ…」
オペラ:「狂気に身を任せて自分の家族を皆殺しにしたのはだあれ??フフフ…」

オペラ、捥いだ腕を踏みつける

シュガー:「ぎゃああああああああああああああああああ!!!」
オペラ:「ギャハハハハハハハハ!!!」
シュガー:「ウウッ…ウッ…」
オペラ:「どうする?もう死にたい?それとももう一度助けてもらいたい?」
シュガー:「ハァ…ハァ…、もう一度助けてもらうなんて…、私は、一度も助けてもらった覚えなんてない…、貴方たちバケモノは!私を助けてくれるんじゃなかったの!?」
オペラ:「助けたじゃない!今こうしてシュガーは生きている、皆が貴方の思いを見て見ぬ振りした、私達だけだよ、シュガーの思いに真剣に向き合ったのは」
シュガー:「辞めて…!」
オペラ:「何度も死のうと思った、でも誰も気づいちゃくれなかった、気付いてほしくて自分自身を傷つけた、でも誰もが見て見ぬふりをした!」
シュガー:「お願い辞めて…!」
オペラ:「私達はこの世界に拒まれた、たくさん酷い目に遭って、何度も血と涙を流した、でも誰も助けてくれなかった、自分を守れるのは自分だけだと知った、そんな世界が憎くて」
シュガー:「憎くて!」
オペラ:「殺意と憎悪に身を委ねた、私はバケモノになってよかったと思うの、シュガーも、そう思えるように…!」
シュガー:「ウワアアアアアアアアアア!!」
オペラ:「ぎゃあああああああああああ!!!」

オペラに一撃、オペラもシュガーに致命的な傷を与える

シュガー:「…バケモノにしてほしかったわけじゃない!!人が殺したかったわけじゃない!!毎日辛かった…バケモノになっても、結局毎日辛かった!!…バケモノになったって、この世界は辛いことに満ち溢れていた!!!」
オペラ:「ハァ…ハァ…じゃあ貴方は…、あの時…どうしてほしかったの?」
シュガー:「気付いてほしかった…私の傷に気付いてほしかった…、助けてほしかった…、優しく抱きしめられたかった、愛されたかった…!」
オペラ:「ハッ…、それでも貴方はバケモノになる選択をしたっていうのに…、勝手な子ね…」
シュガー:「ごめんねサイカちゃん…、今から行くよ」

シュガー、ハケ→同時にプラリネとロゼット登場、中規模な殺陣

プラリネ:「動きが鈍っているねぇ…、動揺しているんだろう?あの頃を思い出して、吐き気が、鳥肌が止まらないんだろう?」
ロゼット:「ハァハァ…!」
プラリネ:「このゴミのような世界を、生身の姿で、たった一人二本の足で生きていくには、あまりにも風当たりが強すぎた!…こうするしかなかった!こうするしかなかったんだ!!自分自身を、いや、大切な人を守る為にはこうするしかなかったんだ!!」

プラリネがロゼットに一撃

ロゼット:「うあああああああああッ…ああ…」
プラリネ:「ハハハハハ!結果は変わらない、バケモノになる道を選択したのはお前だ、それだけ汚い世界を見つめてきた、この世界に絶望したのは変わらない事実なんだよ」
ロゼット:「ゲホッ…それでも…、オレはもう一度この世のものになって…すべてをやり直したい、サイカにだってそうなってほしい…、立ち上がって幸せになってほしい…!」
プラリネ:「ハハハハ…、お前はさっきから間違いばかりだ、…なあ…お前は何度転んだことがある?…そして何度立ち上がった?…明日も生きていけると、何度実感したことがある?」
ロゼット:「…!」
プラリネ:「絶望しか出迎えてくれない朝を、何度迎えたことがある…?」
ロゼット:「ハハハッ…絶望が全てだと、なぜ決めつけるんだ、(呻き声)」
プラリネ:「決めつけているのはキミも同じだろう?絶望と失意のなれの果ての姿がバケモノだと、どうして今まで気づけなかったんだ、…おやすみロゼット」

ロゼット、なけなしの力でプラリネを殺す

プラリネ:「ゲホッ…君の執念深さにはまいっちゃうなぁ、あーあ…、僕も…、ここでおしまいかぁ…」
ロゼット:「全部…、全部終わりにしよう…、憎しみも悲しみも殺意も絶望も、全部…!ごめんな…、サイカ…、さよならだ…」

二人倒れる、シュガーとサイカが合流

サイカ:「シュガー…、やっと会えた…」
シュガー:「サイカちゃん!」
サイカ:「ずっと、私に嘘ついてたんだって?」
シュガー:「…サイカちゃん違うの!」
サイカ:「さぞ面白かったでしょ、いないはずの妹とご飯を食べて、遊んで、一緒に寝て、一人で笑っている姿を見るのは!さぞ面白かったでしょう!?」
シュガー:「そんなんじゃないの…!!」
サイカ:「ずっと笑っていたんでしょ?あの雨の日、私の前に現れた時からずっと!!」
シュガー:「私達はサイカちゃんを…」
サイカ:「そっか分かった…、やっと分かった…!アヤカがいなくなったのは、全部アンタ達の仕業だったのね!」
シュガー:「幸せにしたかっただけなの…!」
サイカ:「アヤカを隠したのはアンタ達だったんだ…!私の不幸を笑うために、アヤカを私の世界から奪ったのはアンタ達だったんだあああ!!」
シュガー:「私達は間違ってない…!」
サイカ:「答えろシュガアアアア!!アヤカをどこにやった…!!アヤカをどこにやったあああああああああ!!!」
シュガー:「私達はただ貴方を助けたかっただけなの!!」
サイカ:「うわあああああああああああああああああ!!」

サイカ、シュガーを刺す

シュガー:「ゲホゲホッ…!!」
サイカ:「グスグス…もう…、何が何だか分からないの…、空が落ちてきそうなの…、地面が歪んで立ってられない…、私の世界が…全部無くなってしまう…!」
シュガー:「聞いて…、サイカちゃん…、バケモノになんか…、なっちゃダメ…」
サイカ:「…」
シュガー:「バケモノになったところで…バケモノになって、私や、あの子を殺したところでアヤカちゃんは帰ってこないわ」
サイカ:「アンタ達が攫ったくせに…、適当なこと言わないでよ!!」
シュガー:「そんな怖い顔でアヤカちゃんに会うの?」
サイカ:「…!」
シュガー「誰かを殺したその手で、アヤカちゃんに触れるの?」
サイカ:「…」
シュガー:「バケモノは人じゃない、それにこの世の者でもない、バケモノになったら貴方とアヤカちゃんに消えることのない隔たりができてしまう…、それでもいいの?」
サイカ:「…いつになったら、…アヤカは帰ってくるの…いつになったらアヤカに会えるの…!」
シュガー:「大丈夫よ…、アヤカちゃんは絶対に生きている…、絶対に見つかる…、私が…見つけてきて…あげるから…」
サイカ:「シュガー…?」

ペコ登場

ペコ:「見つけた、もう、鬼ごっこはおしまいだよ、サイカちゃん」
サイカ:「…ペコ、私を殺したい…?」
ペコ:「…私ね、サイカちゃんのこと大好きだったんだよ」
サイカ:「…え?」
ペコ:「初めて会った時の、風の匂いだって覚えてるんだよ!…シャボンの匂いがした」
サイカ:「…」
ペコ:「サイカちゃんはもう、何も覚えてないよね」
サイカ:「(首を振る)ううん…、覚えてるよ…!」
ペコ:「席、前後だったよね、サイカちゃんと話すと夢中になっちゃって、授業中に怒られたりしたよね」
サイカ:「うん…!」
ペコ:「毎日一緒に帰った…!」
サイカ:「沢山お喋りをした、色んなことを話した、ペコになら何だって話せた、不安も悩みも、家のことだって全部話せた」
ペコ:「覚えてる…?星の見える丘で…、ぺルセウス流星群を見た…!」
サイカ:「ええ!!…ペコは獣医になりたいって星に願ったよね…、私は幸せになりたいって願った…、ペコは絶対幸せになれるよって言ってくれた…!こんなに毎日頑張ってるんだから!絶対幸せになるよって言ってくれた…!アヤカがいなくなった時も…!!絶対見つかるよって言ってくれた…!…間違っていたのは、シュガーでもロゼットでも…世界でもなくて…、私だったんだ…!…ごめんなさい!」
ペコ:「…へ?」
サイカ:「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい…!」
ペコ:「…どうしたの?サイカちゃん…、何で泣いてるの?」
サイカ:「私…、ペコの優しさに甘えてた…、アヤカがいなくなって身も心も追いつかなくなって、ペコに八つ当たりしてた…、ペコなら何でも許してくれるって勝手に思い込んでた…、辛かったよねペコ…、ごめんなさい…、本当にごめんなさい!!」
ペコ:「…そうだったんだ」
サイカ:「…」
ペコ:「…いいよ」
サイカ:「え?」
ペコ:「仲直りしよう!」
サイカ:「…ペコ、許してくれるの?」
ペコ:「うん!」
サイカ:「…ペコはどこまでも優しいね」
ペコ:「ほら、仲直りの握手」

ペコ、サイカに一撃

サイカ:「え…」
ペコ:「アハハハハハ!!痛い?苦しい?」
サイカ:「ペコ…、…そうだよね」
ペコ:「でもね、私が感じてたものに比べたら、まだ楽なほうだよ」
サイカ:「…ごめんね、ペコ、本当に…ごめんなさい…」
ペコ:「謝ったって何したって、もう手遅れだよ、全部壊れてしまった、私はもう人を殺してしまった、私は、もうバケモノになってしまった!…因果応報だよサイカちゃん、貴方が蒔いた因果だよ、フフフ、アハハハハ、ギャハハハハハ!!まだこれじゃあ足りない、こんなんじゃまだ足りない!!私が受けた苦しみは、まだまだこんなんじゃない!!貴方の一番大切な存在…この手で壊してやっとチャラになる!!待っててね!!アヤカちゃん!!今から貴方を探しに行くよ!!アハハハ!!」
サイカ:「お願い…やめて…アヤカだけは…!」
ペコ:「触んな!!きもいだよ!!!」

シュガーがなけなしの力でペコに一撃

ペコ:「ゲホッ…、血だ…、私の血だ…、ハハハ、アハハハ、いいなぁ、サイカちゃんは、色んな人に守ってもらえて、…加害者ばかりが守られて、私達よりも幸せにのうのうと生きていく、傷の癒えない私達を誰も見ようとはしないで、更生した加害者を褒め散らかす、私達の瞼が濡れてるわけを誰も知ろうとはしてくれなかった…」
プラリネ:「午後18時26分17秒、キミがどんなに泣いたって世界はちっとも変わろうとはしなかった」
ペコ:「知ってたよ」
オペラ:「この世の不条理さも」
ペコ:「知っていた…!」
ロゼット:「この世はどうにもならないことで満ち溢れていることも」
ペコ:「知ってたわ!」
シュガー:「でも、私達は受け入れられなかった」
ペコ:「変わってくれない世界も、世界を変えられない自分も、何もかも」
サイカ:「また…、昼と夜が混ざり始め」
ペコ:「人と人ならざる者が交差し始める…、コーヒーを零したような真っ暗な夜も、シーツの中で迎える絶望の朝も、私達にはもう訪れやしない…」


終わり
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